世界的に見ると1〜2位の安さを争う日本のiPhoneだが、値上げ率ではアジアワースト、世界では3番目に高い値上げ率となっていた。さらに現在、世界的なドル高によって多くの国でiPhoneの価格が上昇している。
同社はこの点について、「全体が値上がりしたことで日本のiPhone価格の高さが目立ちにくい状況。実際、基準となる米国の価格が過去3年間変化がなかったのに対し、日本では2万5420〜3万5220円もの値上がりをしている」とし、基準国の米国と日本の価格の変化を比較すると「日本のiPhoneは高い」という事実が見えてくる、としている。
iPhoneの値上げ率1位のトルコでは、何が起きているのか。同社によると、「トルコは以前からiPhoneが高いことで知られており、毎年ブラジルと『iPhoneが最も高い国』の地位を争う国。長年続く通貨安と各種税負担が大きいことが価格高騰の主な要因となっている」という。
iPhone 14シリーズでの大幅な値上げについては、「アップル社がトルコをビジネス上のリスクが高い国として警戒を強めており、リスクを見越した価格設定を行ったことがトルコのiPhone価格が大幅に引き上げられた原因であると見ている。トルコは現在、20年ぶりにインフレ率が80%を超え、深刻な経済危機に直面している」(同社)
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