消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。
転職サービスを運営するファインディ(東京都品川区)は、ITエンジニアの転職動向調査を行った。その結果、年収800万円以上の層は9割超が会社に出社しない「リモート勤務」で、年収とリモートワークの実施割合に相関関係があることが分かった。
調査は、エンジニア職の402人を対象に実施した。回答者の属性は25〜34歳が約5割、35〜44歳が約3割。雇用形態は、正社員・契約社員が86.6%、残りがフリーランスとなっている。
最初に現在の勤務状況について尋ね、年収別に整理した。その結果、年収800万円以上の層は77.5%が「フルリモート」、18.0%が「週1〜2日程度出社」と答え、9割強がリモートワークを主とした勤務形態になっていた。
「フルリモート」「週1〜2日程度出社」の割合は、年収が下がるごとに、その割合も小さくなる傾向にあり、年収とリモートワークの実施割合は比例する傾向にあることが分かった。
また、「現職の給与からいくら上がれば転職を前向きに考えるか」と尋ねたところ、20〜30%以上アップすれば「前向きに考える」と回答した割合が5割を超えた。今年2月の前回調査や21年7月の前々回調査から大きな変化は見られなかった。
今回の調査は9月2〜8日に実施し、402人の回答を分析した。
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