世界的に見ても、日本が「老舗大国」と言われるほど老舗企業が多いのはなぜか。帝国データバンクは、理由の1つとして「ファミリービジネスの定着による経営の安定」を挙げる。現代表の就任経緯が「同族継承」の割合をみると、全体では40.4%となったのに対して、老舗企業では77.3%で8割近くに達し、全体を大きく上回った。
老舗企業の中で売上高が判明している企業を分析した。その結果、約半数の44.9%が「1億円未満」だった。規模は小さくても着実に長く事業を続けているケースが大半を占める結果となった。
老舗企業の中には、業種を変化させながら事業継続する企業も多いという。帝国データバンクが老舗企業を対象に実施した「100年経営企業アンケート調査」(5月10日発表)では、創業事業から異なる、あるいは応用・派生した事業へと変化している企業は、半数に上ることが判明。今後取り組みたいこととしては「新製品・商品・サービスの開始」が38.0%でトップだったという。
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