40代のさなえさん(仮名)は、職場の人間関係に悩み相談室を訪れました。
「転職をして、以前の会社よりも良いポジションにも就かせてもらいましたが、私みんなから嫌われていて……。ものすごく偉そうだと言われました。私は、みんなが仕事が遅くてできないだけだと思うのですが、以前の会社でもその前の会社でも、よく偉そうだと言われて。同じことを繰り返している気がします。どう思いますか?」
さなえさんは、納得できないような、でも思い当たる節もあるような、複雑な気持ちでお話をしていました。どんな時に偉そうだと言われるのか聴くと、「他者の間違いを許せなくて、強く指摘してしまうのです。だって、私はこんな場所で失敗なんてしないし、間違えない」と、とても強い口調で話します。「私は間違っていない。正しい。だから認めて」そういったメッセージが伝わってきました。
さなえさんに「なぜ、他者の失敗がそんなに許せず、強く指摘してしまうのか」を聴いていくと、母親から褒めてもらうこと、認めてもらう経験がほとんどなかったことや、親の言われた通りの仕事を選び、本当は違う仕事をしたかったことなどを話し始めました。そして、母親や周囲に認めてもらうために、資格をたくさん取って仕事を頑張ってきたことを、涙ながらに話し始めたのです。しかし、それでも母親は、さなえさんを褒めることはありませんでした。そういった自分を信頼できないでいる心の揺らぎ=不安感が、「私を大切にしてよ!」という他者への攻撃として向かってしまっていたのです。
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