「偉そう」な振る舞いの背景には「褒められなかった」過去
偉そうな振る舞いをする女性たちの多くは、ざっくりと言ってしまいますが、親からものすごいコントロールを受けて育っていることが多いです。例えば、偏差値の高い学校に行きなさいとか、大手に就職しなさいとか、親の「こうあるべき」という価値観を植え付けられて育ってきています。いわゆる「コントロール」を受けるわけです。
そして、親の希望と子どもの希望がぴったり合っている時はまだよいのですが、成長と共にどこか違ってくるわけです。そうすると、意見が食い違った時に親が嫌な顔をするといったことが起こり、自分の中から生まれてくる本当の気持ちが「良くないもの」として、無意識の部分で処理されてしまいます。自分の中の欲求が表に出ようとする度に、自動的に抑圧するという形になってしまうのです。
それが続くと、内面がだんだん空虚になります。そして、“よろい”を纏うことで空虚感を埋めるようになるわけです。そしてそのよろいは、親や世間からの望みや期待そのものになっていきます。よい学校・会社に入ったということや、世の中的にはこれが素晴らしい、正しいと思われるものです。そして、「私はこんなにすごいのだから、皆さん従ってね」「私が、この組織の中心ですから」と、自己愛的になってしまうのです。これが、偉そうに振る舞う「自己愛的女性」に変身してしまう最大の要因です。
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