年間ボーナス平均額は105.1万円 3位「融資審査」、2位「MR」、1位は?dodaが1万5000人にアンケート

» 2022年10月25日 06時30分 公開
[ITmedia]

仕事に役立つ調査データ:

消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。

 パーソルキャリアが運営する転職サービス「doda」は、正社員として働く20〜59歳までのビジネスパーソン1万5000人を対象に「ボーナス平均支給額の実態調査」を実施した。ボーナスの平均支給額は年間105.1万円で、職種別では「内部監査」(189.9万円)が年間平均額1位だった。

dodaは正社員1万5000人を対象に「ボーナス平均支給額の実態調査」を実施した(ゲッティイメージズ)

 2021年9月〜22年8月の1年間のボーナスについて、「ボーナスがある」と回答した人の平均支給額は105.1万円(男性121.7万円、女性71.6万円)で、前回(20年9月〜21年8月)調査時の100.2万円から、4.9万円アップした。内訳は、冬が49.6万円で1.1万円アップ、夏が50.1万円で3.1万円アップ、その他は5.4万円で0.7万円アップし、それぞれ前回より増額していた。

 前回のボーナスと比べて支給額に変化はあったかと尋ねた結果、「増えた」は32.5%、「減った」は23.5%だった。「増えた」と答えた人の割合は、昨年から10.5ポイント増加した。

ボーナスが高い職種は?

 職種別でみると、年間平均額1位は2年連続で「内部監査」(189.9万円)だった。2位は前回3位だった「MR」(181.5万円)、3位は前回6位だった「融資審査/契約審査」(170.1万円)、4位は前回9位だった「製品企画」(167.7万円)が続いた。ランキング上位には高い専門知識やスキルが求められる職種が並んだ。

ボーナス支給額が高い職種(プレスリリースより、以下同)

 年代別でみると、前回と比較して、20〜50代の4つの年代全てでボーナス額がアップしていることが分かった。20代は70.4万円で7.5万円増、30代は99.8万円で3.6万円増、40代は109.7万で5.7万円増、50代は126.2万円で2.9万円増となり、最も増加したのは20代だった。全年代で支給額がアップしていることから、コロナ禍で停滞していた経済が少しずつ回復傾向にある様子がうかがえる。

年代別で見たボーナス支給額

 ボーナスの使い道については、全体の42.0%が「半分以上を貯金に回した」と回答した。「貯金」以外の使い道を尋ねたところ、前回1位の「生活費の補填(ほてん)」を抜き「旅行・レジャー」(35.6%)が昨年より10.6ポイント上昇し1位となった。「交際・外食費」が21.4%(昨年比3.8ポイント増)、「衣料・美容費」が13.6%(同0.5ポイント増)などとなっており、コロナ禍での行動制限により日常生活への影響が色濃かった前回に比べ、心理的なゆとりが垣間見える結果となった。

 調査は、正社員として勤める20〜59歳の男女1万5000人を対象に、8月22〜30日にインターネットで行った。

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