冬のエアコン節約、「加湿」と「フィルター掃除」が鍵に? パナソニックが伝授家計の負担抑えるには(1/2 ページ)

» 2022年10月25日 18時00分 公開
[ITmedia]

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 10月も中旬を迎え、朝晩の冷え込みが増してきた。暖房でエアコンを使い始めた人も多いのではないか。家電大手パナソニックによると、暖房の利用率は「最低気温11度」となるタイミングで大きく伸びる傾向があるといい、同社のエアコン「エオリア」ユーザーのデータを分析したところ、今年は10月6日に全国平均の最低気温が初の11度台となったタイミングで利用者が急増。直近4年間で最も早いエアコン暖房の利用開始となったという。

パナソニックは暖房エアコンの節電術を発表した。画像はイメージ(ゲッティイメージズ)

 一方で、気になるのが電気代だ。暖房は、冷房よりも電気代がかかる。食品・サービスなど幅広い分野で値上げが進む中、電気代を少しでも抑えて家計の負担を減らしたいところだ。そこで、パナソニックが伝授するエアコンの電気代を節約するための5つのポイントを紹介したい。

フィルター掃除で年間1万円以上の節約に

 1つ目は、フィルター掃除。室内機のフィルターにほこりがたまると目詰まりを起こし、空気を取り入れる量が減る。その結果、エアコンは必要な空気を確保しようとして、余計なパワーを使ってしまう。パナソニックの実験では、実際に1年間フィルター掃除をしない場合は掃除をした場合に比べて、年間約25%も電気料金が無駄になってしまうという結果もあるという。

 2つ目は、湿度と温度のコントロール。同じ設定温度でも、湿度が上がると体感温度が上がる。加湿を心掛けることで、乾燥を防ぐだけでなく、暖かく感じられる。

 また、エアコンの設定温度を1度変えるだけでも節約につながる。環境省の調査では、夏の冷房時に1度高くすると約13%、冬の暖房時に1度低くすると約10%の消費電力が削減されるという。

断熱シートや断熱カーテンの利用が効果的な節電につながる(プレスリリースより、以下同)

 3つ目は断熱シートや断熱カーテンの利用。カーテンは床まで届くタイプにすることで、隙間から入る冷気を抑えられる。窓と部屋の間に空気の層をつくるために、カーテンを2枚使ったり、内窓を設置したりするのも効果的だ。

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