オーディオブック配信サービス「audiobook.jp」を運営するオトバンク(東京都文京区)は、世帯年収1000万円以上の高世帯年収層と、500〜600万円未満の平均世帯年収層を対象に、読書事情の比較調査を実施した。その結果、高世帯年収層で本を読む習慣のある人は、平均世帯年収層の約1.3倍だった。
1カ月の読書量(冊数)を調査すると、高世帯年収層と平均世帯年収層どちらも「読まない(0冊)」が最多となった。月に1冊以上読書している人に着目すると、高世帯年収層では63%、平均世帯年収層で50%であり、高世帯年収層で本を読む習慣がある人が約1.3倍となった。
よく読む本のジャンルは、高世帯年収層、平均世帯年収層ともに「小説」と回答した人が最も多くなった。差が大きく出たのが「ビジネス書」で、高世帯年収層が16%、平均世帯年収層が10%と、高世帯年収層が1.6倍だった。傾向として、高世帯年収層は平均世帯年収層より、「ビジネス書」「専門書」「自己啓発書」をよく読むという人が多く、平均世帯年収層は高世帯年収層より「漫画」「雑誌」をよく読む人が多くなった。
読書をする場所についての質問では、どちらも「自宅」と回答した人が最も多くなった。自宅以外での場所で読書すると答えた人は、どの場所も平均世帯年収層よりも高世帯年収層が多い結果となった。高世帯年収層は、移動中や休憩中といったスキマ時間にも読書をしている様子がうかがえる。
読書をするときに使う媒体を尋ねたところ、どちらも「紙の書籍」「電子書籍」「オーディオブック」の順となった。差が大きくなったのは「オーディオブック」で、高世帯年収層は平均世帯年収層の2倍以上使用する人が多いことが分かった。
読書サブスクの使用率について調査してみると、読書サブスクを「使っている」と回答した人は、高世帯年収層では40%、平均世帯年収層は25%だった。読書習慣のある人が多い高世帯年収層は、電子書籍やオーディオブック、読書サブスクを取り入れて、読書に活用している人が多いようだ。
調査は、20〜69歳以上の男女800人(各該当世帯400人ずつ)を対象にインターネットで実施した。調査実施日は9月12日。
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