――「猫をなでている手触り」はどのようにして形になっていったのでしょうか?
佐久間: 企画担当者と猫を飼っている社員とで、あるだけの素材サンプルに触れることから始めました。どれが猫の毛並みの触り心地に似ていて、かつ触っていて心地いいか、なでるだけだなくぎゅっと握ってみたり、ふわっとかけてみたりして、納得できる素材選定に苦労しました。
また、毛並みの表現にもこだわりました。今回ターゲットにしたのはロシアンブルーとスコテッシュフォールドの2種類の猫です。それぞれの毛並みや触り心地を何度も確認しながら試作を重ね、とことん「猫をなでている手触り」を追求しました。色も、猫独特のまだらで毛先が白く色がついている地肌の雰囲気を出すためにバックプリントを採用しました。製品の最終ジャッジも普段の企画担当者ではなく、猫を飼っている社員で行いました。
――「猫をなでている手触り」以外にこだわったところはありますか?
佐久間: 猫を触った時の、じんわりとしたぬくもりを再現していることです。猫の平熱は人間より約1〜2度高いので、中わたに含まれる吸湿発熱わたの配合を20%にして猫に近いぬくもりを表現しました。
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