東京・渋谷 保護猫と過ごせるコワーキング施設、クラファンを開始殺処分ゼロへ

» 2022年11月23日 08時30分 公開
[ITmedia]

 保護猫と過ごせるコワーキングスペース「NE COWORK.」を運営する「けだま」(東京都渋谷区)は、犬や猫の殺処分ゼロを目指すため、クラウドファンディングを開始すると発表した。

コワーキングスペース「NE COWORK.」を運営する「けだま」はクラウドファンディングを開始した(プレスリリースより、以下同)

 NE COWORK.は11月1日から東京・渋谷にプレオープンした、保護猫に囲まれながら仕事ができる新しいスタイルのコワーキングスペース。猫好きのユーザーや、保護猫活動に関心を持つユーザーの利用を見込んでいる。

 施設では、常時5匹前後の保護猫を預かり、猫を迎え入れる新しい家族を募集しながら運営を進める。今回のクラウドファンディングは、保護猫の食事代や医療費、物品購入などといった活動資金として利用する。

施設では常時5匹前後の保護猫を預かり、猫を迎え入れる新しい家族を募集しながら運営を進める

 クラウドファンディングは11月22日〜12月23日の1カ月間実施。目標金額は100万円。支援金額に応じて「1年間会員証と1日利用券×3枚」(支援金5000円)、「猫ちゃん命名権+1年間会員証+3カ月利用し放題」(同20万円)などの返礼品を用意している。

 猫や犬の殺処分をめぐっては年々減少傾向にあるものの、環境省の統計では、猫は年間約2万匹、犬は約4000匹が今も続いているという。

猫の殺処分件数は年間2万匹に上る(環境省「犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況」より)

 殺処分の問題を解決するため、取り組みを始める企業も増えている。直近では、大手電機メーカーのパナソニックが4月、同社としては初となる保護犬や保護猫の譲渡会を開催し話題を呼んだ。

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