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やっぱりテレワーク下での管理職はつらいのか 頭を悩ませない4つの方法やってはいけないこと(3/4 ページ)

» 2022年12月02日 08時00分 公開
[秋沢崇夫ITmedia]

(3)「言語化能力」「指示能力」を磨く

 テレワークを円滑に進める上で鍵となるのが「的確な言葉で仕事の指示をする力」である。これは上司や管理職が身に着けるべき重要なスキルだと考えている。テキストでのやり取りでは、オフィス勤務のときのように「あれ、うまくやっておいて」など、ニュアンスで伝えるわけにはいかない。

 上司からの指示が曖昧/不適切であれば、それを受け取った側も成果につながる働きができず、そのメンバーの評価が落ちることにもなりかねない。さらに、フィードバックの際も同様で、上司が部下に適切な言葉で評価を伝えられなければ、その評価に対する不信感や不満を部下が抱いてしまうかもしれないのだ。

 これはテキストでのやり取りだけに限らず、オンラインでのミーティングにおいても同様である。上司や管理職にとって、仕事の内容や目的、指示を明確に伝えるスキルは不可欠である。

(4)時間ではなく成果で管理

 テレワークを導入する前までは、「決められた時間に出勤している=仕事」「パソコンに向かっている=仕事」と考える企業も多かっただろう。しかし、テレワークにおいては、「時間マネジメント」から「成果マネジメント」へ、体制自体を変える必要があると考えている。

 成果で正しく評価する体制が浸透すれば、メンバーたちも最小限の時間で、最大限の成果を出すよう自ずと努めるようになるだろう。それらの積み重ねが、チームや会社の業績向上にもつながっていくのである。ここでのマネジャーの役割は、最小の時間と労力でメンバーの能力を最大化させること。そのためには、前述のようにまずはメンバーを信じて信頼関係を醸成し、そのうえで、上司からの積極的なコミュニケーションを通じて、メンバーのモチベーションを日々高めることが大切だ。

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