「ミリオン」はもう古い? CD売り上げが減る中、音楽のヒットは「ビリオン」になるかもしれない12月6日は「音の日」(1/2 ページ)

» 2022年12月06日 05時30分 公開
[ITmedia]

連載:今日のアイスブレーク

リモートでのコミュニケーションが増える中、本題に入る前のちょっと一言。話が弾む、アイスブレークに使える小ネタを解説します。

【お詫びと訂正:2022年12月6日8時00分 2012年のオーディオレコード生産数について誤りがございましたので、訂正いたしました。お詫び申し上げます。】

【お詫びと訂正:2022年12月6日15時00分 文中にて一部、「日本レコード協会」と記載すべきところを「日本オーディオ協会」と記載しておりました。お詫び申し上げます。】

 今日、12月6日は「音の日」。日本オーディオ協会が定めた記念日です。同協会によれば、1877年12月6日にトーマス・エジソンが錫箔蓄音機「フォノグラフ」を発明したとされることから、日本レコード協会、日本音楽スタジオ協会などとともに、制定されました。

画像はイメージ、出所:ゲッティイメージズ

 日本レコード協会の統計によると、直近10年でオーディオレコード(CD、アナログディスク、カセットテープ)の生産数は右肩下がりが続いています。

 2012年は邦盤、洋盤を合わせて約2億1800万枚でしたが、21年は約1億600万枚と、半分近くまで落ち込んでいます。金額で見ると、約2280億円から、約1280億円まで減っています。

オーディオレコードの生産数量推移(出所:日本レコード協会公式Webサイト

 その中で、気を吐いているのが「アナログディスク」。CDとカセットテープが落ち込んでいるのとは反対に、アナログディスクは12年の45万3000枚から、21年は190万7000枚と、生産数量が4倍強も増加しています。

アナログディスクの生産数量推移(出所:日本レコード協会公式Webサイト

 オーディオレコード市場が縮小する中、成長しているのが音楽配信市場です。12年の約540億円から、21年には約900億円に成長。中でもストリーミングは12年におよそ10億円規模だったのが、21年は740億円規模へ、74倍ほども伸びています。音楽の楽しみ方が「モノを買って、聴く」から「聴く」へと今後もシフトしていけば、音楽のヒットの形は変わっていくのかもしれません。

音楽の「ヒット」といえば「ミリオン」

 ちなみに、CDなどオーディオレコードの「ヒット」といえば、ミリオンセラーという表現がよく使われます。オーディオレコードの売り上げが減る中、21年のミリオンセラーは何作品あったのでしょうか?

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