「働きながら試合観戦」 日ハム新球場にワーケーション施設 各球団で広がる「観戦体験」の充実球場から「ボールパーク」へ(1/2 ページ)

» 2022年12月08日 16時38分 公開
[ITmedia]

 ファイターズ スポーツ&エンターテイメントは、2023年3月に開業するES CON FIELD HOKKAIDO(以下、エスコンフィールド)に、ワーケーション施設を展開すると発表した。三菱地所の「WORK×ation プロジェクト」と連携する。

新球場のイメージ(出所:日本エスコンプレスリリース)

 球場内レフトスタンドに位置する施設「TOWER 11(タワー・イレブン)」の4階に、「WORK×ation Site 北海道ボールパーク F ビレッジ」を開設する。「野球場で仕事をする」「働きながら野球を見る」といった体験だけでなく、温泉・サウナやグランピングなども合わせた「ボールパーク型ワーケーション」を提供する。開業は23年3月予定。

 同ワーケーション施設は、パークサイドとフィールドサイド、それぞれ1室ずつの構成。パークサイドでは、ディスカッションなどに適したワーケーションオフィス、フィールドサイドはソロワークや団らんなどを想定したラウンジ空間になっている。試合日だけではなく、非試合日も営業するという。

左から「フィールドサイド」と「パークサイド」(出所:北海道日本ハムファイターズ公式Webサイト)

減少するプロ野球ファン 球場観戦もコロナ禍で減少

 三菱UFJリサーチ&コンサルティングの「2022年スポーツマーケティング基礎調査」によると、日本のプロ野球チームを応援している人は全体のうち26.0%。前年調査から2.1ポイント減少した。過去1年間でスタジアム・競技場でスポーツ観戦した人は13.4%と、前年の8.3%から5ポイントほど増加。一方で、コロナ前の水準(19年:21.8%)には程遠い。

出所:三菱UFJリサーチ&コンサルティング「2022年スポーツマーケティング基礎調査

 こうした中、球場の体験をアップデートすることでファンを呼び込む流れが続いている。

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