paiza(東京都港区)が運営するITエンジニア向けの転職・就職・学習プラットフォーム「paiza」は、ITエンジニア、プログラミング学習者を対象に「プログラミング言語に関する調査(2022年版)」を実施した。その結果、転職における平均年収が最も高い言語は「Scala」であることがわかった。
1位の「Scala」は平均年収が682.9万円。2位は「TypeScript」(667.1万円)、3位は「Go」(659.0万円)だった。TOP3には学習人気、企業ニーズともに伸びている比較的新しい言語がランクインしており、特にScalaは20年と比較すると、平均年収が約72万円もアップしていた。
調査対象者で上記3言語の基礎知識がある人は少なく、Scalaは全体の1.0%、TypeScriptは2.6%、Goは2.4%となっていた。一方で、「C++」や「C」は20年と比較すると平均年収が各約44万円、約46万円減少していた。
平均年収は20〜22年に継続して「paiza転職」に掲載した企業の求人票に記載された年収を言語別に集計し、記載年収の中央値に基づき算出した(22年調査対象の延べ求人票数:1万194件)。
次いで「転職で企業からのニーズが高い言語ランキング」をみると、1位は「JavaScript」、2位は「Java」、3位は「PHP」となっていた。
20年から22年にかけて特に企業ニーズが高まっているのは「TypeScript」「Kotlin」「Go言語」の3つ。TypeScriptは、もともと企業ニーズが高いJavaScriptの上位互換言語で、JavaScriptの知識があれば利用できる。JavaScriptの従来機能および追加機能が使え、JavaScriptで大規模アプリケーション開発するうえでの欠点を補う言語となっているため、ニーズが高まっていると考えられる。
ランキングは20年、22年に「paiza転職」で掲載された言語別の求人票数を集計し、比較した。言語別求人数比較は2022年に「paiza転職」で掲載された求人票に占める各言語の割合を集計している(22年延べ求人票掲載数:3万1699件)。
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