7割の女性「働きやすくなった実感がない」と回答 「家事育児に加えて働けと言われているみたい」なぜ?(1/2 ページ)

» 2022年12月26日 10時30分 公開
[ほしのあずさITmedia]

 「しゅふJOB総研」は「働く女性の2022」をテーマにアンケート調査を実施した。「21年より女性が働きやすくなった実感はあるか?」という問いに「ある」と回答した人は29.0%で、71.0%が「ない」と感じていることが分かった。

女性 しゅふJOB総研が「働く女性の2022」をテーマに調査を実施した(画像はイメージ)

 働きやすさを実感している人は、「働く女性の数が増えてきた」(57.8%)や「産育休や在宅勤務などの制度が充実してきた」(51.9%)、「職場や社会の理解が進んできた」(44.4%)などを理由として挙げた。

 その一方で、「女性が働くシーンは増えたがフルタイム=独身女性、非正規=既婚女性と線引きがより強くなったと感じる」(30代、派遣社員)、「家事育児に加えて働けと言われているみたいで、負担が増えた年。自由になったと見せかけて全然自由になってない」(40代、SOHO・在宅ワーク)、「まだまだ働く母への理解度は低い」(40代、パート・アルバイト)という声も多く見られた。

女性 働きやすくなった実感がある理由

 「22年は女性が働くことについてどのような年だったか」という問いに、半数以上が「転職や独立・在宅ワークなど、これまでより自由にキャリアを選べるようになった年」(55.2%)と回答した。

 そのほか、「企業が女性が働くことの価値をより認めるようになった年」(14.3%)、「出産後も働き続けられるような環境がより整うようになった年」(13.5%)という意見もあったが、「保育園不足やマタハラなど、働き続けることがこれまでより難しくなった年」(19.8%)との声も目立った。

女性 22年は女性が働くことについてどのような年だったか
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