製薬大手エーザイ(東京都文京区)の1月10日の株価が急騰し、一時749円高となる一幕があった。同社などが開発したアルツハイマー病の治療薬が米国で迅速承認されたことが背景にあるとみられる。最終的に同社の終値は1株8541円(前日比394円高)となった。
同社は1月7日、米大手のバイオジェン(米マサチューセッツ州)とともに開発したアルツハイマー病の治療薬「LEQEMBI」(レカネマブ)が、米食品医薬品局(FDA)の迅速承認を受けたと発表していた。薬品の迅速承認は米国では特例扱いとなる。治験の結果、アルツハイマー病の進行を27%抑えることに成功しているという。米国での販売価格は2万6500ドル(約350万円)に設定。同社は今後、22年度末までに日本、欧州での承認も目指す方針だ。
こうした背景からか、同月10日のエーザイ株は取引開始直後から高騰。前日終値は1株8147円だったが、一時8896円にまで達した。
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