消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。
「子どもが3歳くらいまでは母親がいつも一緒にいたほうがいい」と考えている人は44.9%――そんな結果が、ベネッセ教育総合研究所の実施した「第6回幼児の生活アンケート」で分かった。首都圏に住む0歳6カ月〜6歳(就学前)の乳幼児をもつ保護者4030人を対象に調査した。
3歳くらいまで母親がいつも一緒にいたほうがいいと回答した比率は、2005年で61.7%、10年で56.3%、15年で50.5%だった。その一方で、「母親がいつも一緒でなくても、愛情をもって育てればいい」と回答した人は今回の調査では55.1%だった。同研究所は「母親の子育てに対する役割意識が変わり始めている」と分析する。
子育てと自分の生き方についてはどうか。15年の調査では「子育ても大事だが、自分の生き方も大切にしたい」と回答した人が52.4%、「子どものためには、自分が我慢するのは仕方ない」は47.3%だった。今回の調査では、我慢派は37.4%で、自分を大切にしたい派は62.6%だった。同研究所は「特に、専業主婦において『自分の生き方も大切にしたい』という意識が高まっている(44.5%→60.2%)。母親の就業形態による差は縮まっている」とした。
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