2022年の物価高倒産数は「前年比2.3倍」に――。帝国データバンク(以下、TDB)が実施した「物価高倒産」の動向調査で、こんな結果が明らかになった。
ロシアのウクライナ侵攻の影響で、原油、燃料、原材料の「仕入価格上昇」や、取引先からの値下げ圧力などで価格転嫁できなかった「値上げ難」による物価高倒産が急増している。
22年の物価高倒産は320件で、前年の138件から2.3倍に急増した。月別では22年12月が最多で48件となり、前回調査時点で最多だった21年11月の46件をさらに上回る結果となった。
TDBは、「エネルギーや食料品コストは高止まりの状況が続いている。価格転嫁が十分に進まず、今後も物価高倒産は増加傾向で推移する」と予測する。
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