22年12月時点のABEMAのダウンロード数は9200万で、W杯期間中には700万増加しました。22年9月時点では8300万と発表していたため、四半期で900万DLと大きな成長です。アプリのダウンロードなしでもインターネット環境から視聴が可能であるため、実際に新しくABEMAに触れたユーザーはさらに多いでしょう。
またWAU(Weekly Active Users、週間アクティブユーザー数)の推移を見ると、W杯時には3409万WAUを達成しました。W杯後は下落傾向にありますが、それでも直近の段階で1766万のWAUを維持しています。
W杯以前にも、1700万を超えるようなWAUを記録している時期があります。ABEMAでは注目度の高いスポーツイベントなどのリアルタイム性の高いイベントがあるとWAUが大きく伸びる傾向にあり、朝倉未来選手とメイウェザー選手のボクシングの試合があった週はWAUが1896万と、W杯以前では過去最高となっています。
特に大きなイベントがない週は1200万〜1500万ほどで推移していたことを考えると、1766万のWAUを維持しているというのはW杯の影響でサービスが浸透していると考えてよさそうです。
実際に、W杯をきっかけに格闘技チャンネルは5.7倍、スポーツチャンネルは1.7倍に視聴者数が増加するなど、スポーツ視聴者を中心にユーザーを獲得しています。バラエティーに関しても2倍に伸びているため、普段から何となくABEMAを付けて家での時間を過ごしているようなユーザーも増加していそうです。
さらにサイバーエージェント傘下のBABEL LABELはネットフリックスとのパートナーシップを締結しており、コンテンツ面でもクオリティーを上げるための投資を進めています。配信サービスの武器はコンテンツ力です。同社が今後、どのようなコンテンツを作っていくか注目です。
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