「叱られたい」と回答した人にその理由を聞くと「自分の成長につながるから」(68.2%)が最多の回答となり、次いで「自分を見てもらえている気になるから」(48.1%)と「客観的な評価が欲しいから」(48.1%)が同率だった。
一方で、「叱られたくない」とした人にその理由を聞くと、「萎縮してしまうから」(59.1%)が最多回答となった。次いで「叱られてもしっくりこない」(31.6%)、「反論したくなってしまう」(24.2%)と続いた。
上司から叱られることで仕事に対するモチベーションに変化があるか尋ねると、「上がる」人は4.5%、「やや上がる」人は17.7%。「下がる」(52.9%)もしくは「やや下がる」(24.9%)とした人の方が多い結果になった。「上がる」もしくは「やや上がる」と最も多く回答した年代は20代で、26.4%。次いで30代(23.0%)、50代(16.9%)、40代(14.2%)となった。
部下に熱量高く叱った経験の有無を聞くと、6割以上が「経験なし」(64.3%)とした。叱らない理由については「時代と価値観が違うから」(40.0%)が最多回答になり、次いで、「叱ること(内容)がないから」(35.5%)、「ハラスメントを気にしてしまう」(30.9%)が上位となった。
また叱った経験について年代別で見ると、年代が上がるごとに「叱った経験あり」の回答が多く、50代が52.9%、40代が36.2%、30代が27.8%、20代が26.0%になり、20代は叱った経験のある人が最も少ない結果になった。
上司がいる回答者のコメントからは「叱られることは自身の成長につながるが、価値観の世代ギャップで的を射ていない場合が多い」(20代)、「入社してから一度も叱られた経験がないので、自分の意見は言いやすいですが、経験してこられた上司の観点からダメ出しは欲しい」(20代)といった意見が見られた。一方で、部下がいる回答者からは「世代ごとに仕事の価値観や基礎能力が違うので、上司としての接し方はかなり気を使っている」(30代)、「相手の捉え方でハラスメントになりかねないので優しい上司というキャラを設定しています」(40代)などのコメントが寄せられた。
調査は、12月28日〜1月4日に実施。20〜1000人以上規模の会社に所属している、20〜50代の社会人を対象に実施した。有効回答数は682件。
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