リテール大革命

大阪の商店街「道具屋筋」は人流を分析して、どう変わったのかVR商店街がオープン(2/5 ページ)

» 2023年02月06日 08時00分 公開
[小林香織ITmedia]

2台のカメラを設置して、人流を把握

 道具屋筋が本格的に人流分析を開始したのは、21年夏から。商店街の中央付近に2台のカメラを取り付け、南北に伸びる道を南向きに歩いている人、北向きに歩いている人の数を測定している。

北・南向きのそれぞれのカメラで通行者をカウント。その推移をグラフ化してクラウドに蓄積している(サイバー・クラフト提供)

 以前にも通行量は測定していたが、簡易的な内容でデータの蓄積はしていなかった。

20年秋から巨大提灯の下に超音波カウンターを取り付け、その下を通った人をリアルタイムで観測。毎日12時に人数がリセットされる仕組みだった(YouTubeチャンネル「yoshi」より)

 「アフターコロナを見据えて、できるだけ予算を抑えてシステムを構築しました。以前の超音波カウンターは、人だかりを1人とカウントするなど誤差がありましたが、2台のカメラによって、より正確な通行量と時系列推移が把握できるようになりました」(小西氏)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.