消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。
外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」を運営するリクルートは、20〜60代の男女を対象に、「避けると思われている食品・食品技術」についてアンケート調査を行った。食べることに抵抗がある食品・食品技術の1位は「昆虫食」だった。
昆虫食は「絶対に避ける」が62.4%。「絶対に避ける」と「できれば避ける」の合計も88.7%と最多だった。他に「絶対に避ける」で投票数が多かったものは、「3Dフードプリンターで作った食品」(28.3%)、「培養肉」(24.8%)だった。
「化学調味料」は「絶対に避ける」と「できれば避ける」の合計が42.0%と多いものの、「絶対に避ける」は8.3%にとどまった。「養殖」「工場生産の野菜」は、「絶対に避ける」と「できれば避ける」の合計が1割台と少数派であった。
ホットペッパーグルメ外食総研の有木真理上席研究員は、「『人工着色料』『遺伝子組み換え』『保存料・酸化防止剤』は昔から健康影響の議論があり、いまだに6割以上が『避ける』と回答。また、『培養肉』『3Dフードプリンターで作った食品』といった最新の技術はまだ触れる機会も少ないためか、約7割以上の人が『避ける』、2割以上が『絶対避ける』と答えた。ただし、『養殖』『工場生産の野菜』のような、いまや生活の一部になりつつあるものは『避ける』は1割台となった。完全に抵抗がなくなることはないのかもしれない」とコメントした。
今回の調査は、全国の20〜60代男女を対象に、インターネットで行った。期間は2022年11月18〜20日、有効回答数は1035人(男性517人、女性518人)。
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