ファミマ、カップ・ふた一体型「完全紙カップ」の実証実験を開始 脱プラ強化従業員を対象に実施

» 2023年02月07日 10時44分 公開
[ITmedia]

 ファミリーマートは2月7日、カップ・ふた一体型の「完全紙カップ」(the good cup)導入に向けた実証実験を開始する。プラスチック削減に向けた取り組みの一環。

脱プラ ファミマ、カップ・ふた一体型「完全紙カップ」の実証実験を開始(ゲッティイメージズ)

 FAMIMA CAFEの「ブレンドS」を「完全紙カップ」に変更し、提供する。同社本社ビルの社員専用店舗で、従業員を対象に実施。期間は2月7日から3月6日までの約1カ月間とする。

 ファミリーマート全店でブレンドSを完全紙カップに変更した場合、プラスチック削減効果は2021年度比で年間約250トンを見込む。

脱プラ 「完全紙カップ」(出所:プレスリリース、以下同)

 実証実験に先駆けて、公式SNSで「the good cup紹介動画」を公開したところ、「グッドカップを使ってみたい」「環境への配慮はありがたい」「分別が楽で使いやすそう」という肯定的な意見が集まった。一方で「紙の味がコーヒーに影響が出ないか心配」「通常のカップも選択できるようにしてほしい」などと不安視する声も集まっている。今回の実証実験を通じて、コーヒーの品質や飲みやすさに影響がないか検討する。

脱プラ ブレンドS

 FAMIMA CAFEの共同開発を行う、Philocoffea(千葉県船橋市)責任者でバリスタの粕谷哲氏は「コーヒーは世界中で愛され、多くの方に習慣的に飲まれているからこそ持続可能性を重視しなくてはならないと考えます。だからこそファミリーマートのような大量にコーヒーを販売するコンビニがSDGsに貢献する完全紙カップに取り組むことをうれしく思います」とコメントした。

脱プラ 「完全紙カップ」

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