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人的資本経営に必要なのは「経営が分かる人事」 人手不足でも取り組むための3つのポイント連載「情報戦を制す人事」(1/2 ページ)

» 2023年02月17日 08時30分 公開
[奈良和正ITmedia]

連載「情報戦を制す人事」

人事向けシステムを提供する株式会社Works Human Intelligenceが、人事職なら押さえておきたい最新の人事トレンドや法改正情報を伝えます。

 無形資本としての人材の価値を最大限に引き出すことで、中長期的な企業価値向上を目指す「人的資本経営」が重視されつつあります。

 企業価値を高める経営手法として注目が高まっている中、具体的にどのように推進していくべきなのか、頭を抱えている企業担当者の方も多いのではないでしょうか。

 本稿では、経営戦略の実現と密接に関係する「戦略人事」について取り上げます。

戦略人事とは?

 戦略人事とは、「経営戦略を実現するための人事管理や人事の役割」を指すビジネス用語です。

 米国ミシガン大学の教授デイビッド・ウルリッチ氏が1997年に「戦略的人的資源管理」という学問領域において、人事部は管理・労務業務担当にとどまらず、経営者のビジネスパートナーでもあるべきと論じました。その内容の一部が日本で広まる中で「戦略人事」という言葉が使われるようになりました。

 そのため、戦略人事において、具体的な方法論などの定義は明確ではなく、「経営戦略を実現するための人事管理や人事の役割」を表す一種の標語のようなものになっています。

戦略人事の重要性は分かっているが人手不足──どうすべきか?

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