北欧といえば、インテリアやデザインがおしゃれ、幸福度が高いといったイメージを持つ人が多いかもしれない。筆者はデンマークとフィンランドにトータル約2年の在住経験があるが、実際に住むとキャッシュレスやデジタル政府、電動キックボードの浸透、男女平等の推進など先進的な側面に気付く。
スタートアップ支援にも精力的で、北欧(デンマーク、フィンランド、スウェーデン、ノルウェー、アイスランド)・バルト諸国(エストニア、ラトビア、リトアニア)の8カ国は、国民一人当たりのユニコーン企業輩出数がシリコンバレーを除いて世界最多。
このような背景から世界の投資家から熱視線が注がれるようになり、日本企業による北欧スタートアップへの投資や買収も増えている。
3年間にわたりエストニアに在住し、現在は札幌市のスタートアップエコシステム形成に関わるフリーランスプランナーの阿部浩太郎氏は、エストニアの環境に惚(ほ)れ込み、日本にも同様のエコシステムを形成したいと考えたという。そこで目にとまったのが札幌市だった。
「エストニアにある人口約9万人の小さな街・タルトゥに住んでいたとき、現地の若者がこう言いました。『僕はロンドンのような大都市には興味がない。タルトゥみたいな大自然の中で、最先端のテクノロジーを使って世界を相手にビジネスをするほうがクールじゃない?』
毎朝、満員電車に揺られて出勤するのが当たり前だと思っていた私にとって、その言葉はとても響きました。日本では東京で大企業に勤めることを良しと考える若者が多いけれど、『自然豊かな場所で働きながら世界と戦うこと』をクールだと思う人が増えれば、地方に若者がとどまるかもしれない。
日本にタルトゥのようなエコシステムを形成するなら、札幌市がベストだろうと。なぜなら両地域には複数の共通点が見られたためです。人口密度が低いためデジタル化して少ない労働人口を有効活用する必要があること、大学・民間・行政が近い距離に集まっており産学官連携を推進しやすいこと、寒冷の気候や自然に恵まれていることなどです」(阿部氏)
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