USJ再建の森岡毅氏 「勝ち筋が見えている」沖縄のテーマパーク構想失望から2年後、帰ってきた(2/5 ページ)

» 2023年02月23日 09時06分 公開
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高い沖縄の市場性

 同年9月22日、沖縄タイムスは、当時の仲井真弘多知事を訪ねた森岡氏の単独インタビューに成功。森岡氏は、検討段階と断りながらも、(1)日本とアジアの中間にある地理的優位性(2)那覇空港第2滑走路増設などの将来の経済成長に向けたさまざまな事業計画がある-ことなどを挙げ、沖縄の市場性を前向きに評価した。「非常に大きな期待を持っている。ビジネス面でも大きな可能性を感じる」と語っている。

当時の仲井真弘多知事との会談後、本紙記者のインタビューを受ける森岡毅氏(右)=2014年9月、沖縄県庁

 さらに、同年11月25日付沖縄タイムス一面に、USJが本部町に海をコンセプトにしたテーマパークも検討しているとのスクープが掲載される。この時点で、名護市では森林を、本部町では海をテーマにした2カ所同時展開の事業計画案が明らかになった。

 翌15年3月にUSJ運営会社のグレン・ガンペルCEOが大阪市で、沖縄進出の方針を表明し、全国のマスコミが一斉に報道した。ガンペル氏は7月、沖縄県庁に当時の故・翁長雄志知事を訪ね、東京五輪が予定されていた20年度の開業を目指し、16年度に着工する考えを伝えた。観光客数が伸びていた沖縄は、さらなる増加につながると歓迎ムード一色となる。

故・翁長雄志知事との会談後に記者団に囲まれるグレン・ガンペル氏(中央)とUSJ執行役員として同行していた森岡毅氏(右後方)=2015年7月、沖縄県庁

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