首都圏の「住みここちがいい沿線」ランキング 2位は「東急目黒線」、1位は?

» 2023年03月04日 06時53分 公開
[サトウナナミITmedia]

 大東建託(東京都港区)は首都圏版の「いい部屋ネット 街の住みここち沿線ランキング2022」を発表した。その結果、「東急東横線(代官山〜多摩川)」(評点:74.5)が2年連続で1位だった。

photo いい部屋ネット 街の住みここち沿線ランキング2022<首都圏版>
photo いい部屋ネット 街の住みここち沿線ランキング2022<首都圏版>(大東建託調べ)

 2位は「東急目黒線(不動前〜多摩川)」(同:74.3)、3位は「東急大井町線(大井町〜二子玉川)」(同:73.4)と続いた。上位3位の沿線は全て東急線となり、いずれも偏差値70台の極めて高い評価を得た。

 ランキングは、首都圏の居住者を対象に、2019〜22年の4年分の回答を累積し、回答者数50人以上の沿線をランキング対象として集計。評点は、今住んでいる街(駅)への評価について、0〜100点の間で5段階評価をしてもらい平均値を算出した。また、平均家賃相場は、沿線内各駅の徒歩10分・築10年の25平米のマンションをベースとした。

 1位の「東急東横線(代官山〜多摩川)」の25平米の家賃相場は10.4万円。居住者からは、「駅周辺はお店が充実。観光地的な要素のお店だけでなく、生活に必要なお店も混在している点が良い。自由が丘からは、複数経路で都内へのアクセスが可能。バスも充実しており、一つの路線が使えなくなったとしても困ることがない。治安もものすごく安定しており身の危険を感じたことがない。マンションのある立地も地盤が固く地震による心配もない」(男性・51歳・既婚・管理職・自由が丘)といったコメントが寄せられた。

 2位の「東急目黒線(不動前〜多摩川)」の25平米の家賃相場は9.7万円だった。居住者コメントでは「大きな商店街があり、ディスカウントのお店など安く商品が買えるところがあり、オシャレなカフェがある。スーパーもたくさんあり、湧き出ている温泉もある」(女性・30歳・未婚・技術・研究職・武蔵小山)、「交通の便がよく、自由が丘や渋谷へのアクセスがしやすく買い物にもそこまで不便はないのに、閑静な住宅街」(男性・42歳・既婚・管理職・奥沢)などの声が集まった。

 3位の「東急大井町線(大井町〜二子玉川)」の25平米の家賃相場は9.3万円。居住者からは「商店街やスーパーが近くて日ごろの買い物が便利。銭湯が徒歩15分以内に4軒あり、楽しい。書館も徒歩10分以内に2軒あり、便利。治安が良く、夜遅く外出しても違和感がない。基本的に静かで住みやすい。最寄り駅が3駅あり、都心へのアクセスが大変便利で週末も楽しい」(女性・39歳・未婚・事務職・戸越公園)といったコメントが見られた。

photo 因子別評価(大東建託調べ)
photo 因子別順位(大東建託調べ)

 トップ2の沿線は「親しみやすさ」因子の評価が極めて高く、偏差値70以上だった。また、上位10位の沿線は「生活利便性」「行政サービス」両因子の評価が高い傾向にあり、全ての沿線が偏差値60以上だった。特に「みなとみらい線(横浜〜元町・中華街)」が「生活利便性」において偏差値80台、「ブルーライン(あざみ野〜北新横浜)」が「行政サービス」で偏差値70台と、極めて高い評価を得る結果となった。

 調査は、首都圏117沿線(山手線、山手線内側の地下鉄および中央区・千代田区・港区所在の一部路線を除く)居住の20歳以上の男女合計16万8903人を対象に集計した。

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