無印良品の「インフラゼロでも暮らせる家」 2024年の実用化を目指す実証実験を開始

» 2023年03月03日 10時30分 公開
[ITmedia]

 「無印良品の家」を展開するMUJI HOUSEは3月2日、「インフラゼロでも暮らせる家」の実証実験を行うと発表した。検証を経て、2024年以降の実用化を目指す。

MUJI HOUSEは「インフラゼロでも暮らせる家」の実証実験を行うと発表した(画像:以下、プレスリリースより)

 実証実験「ゼロ・プロジェクト」は、エネルギーや生活水などを既存のライフラインに依存しないモバイルユニットを移設・組み合わせることで、居住エリアを限定しない生活を実現する取り組みだという。23年はテクノロジーの検証やプロトタイプの開発を行うほか、実証実験の参加者も公募する。

移動式のトレーラーハウス

 同社は建築費だけでなく、燃費(光熱費)や環境負荷を考えた家づくりが当たり前になる社会を目指している。これまでも、室温維持に必要なエネルギー量を計算し、実際にかかる電力消費量や節約効果を把握する温熱シミュレーションや、環境に配慮した高性能な住宅の実現のため、ダブル断熱とトリプルガラスサッシの標準仕様化などに取り組んできた。

インフラゼロの仕組みとは?

 今回の実証実験を通して、インフラゼロでも暮らせる家の実用化だけでなく、得られた知見や技術を毀損の商品にも反映させ、今後の住宅のLCCM(ライフサイクルカーボンマイナス)化を推進するとしている。

 インフラゼロでも暮らせる家のコンセプトとして、「インフラ・ゼロ」「カーボン・ゼロ」「リビングコスト・ゼロ」「災害リスク・ゼロ」という4つのゼロを掲げている。その実現に向けて、社会インフラ領域のイノベーション推進と新産業創出を目指すU3イノベーションズ合同会社や、クリーンなエネルギーをつくる屋根「Roof-1」を開発するモノクロームなどと連携して、実証実験を進めていく。

今後のスケジュール

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