和菓子の新商品のベースには、王道である「大福」を採用した。2021年ごろに始まった、あんバターブームやあんこスイーツ人気の高まりや、好きな和菓子・和スイーツとして大福が支持されていたことから、開発に至ったという。
定番商品として「塩豆大福」(157円)と「デコポン大福」(235円)を3月7日に発売する。塩豆大福では、つきたてのようなふわもち食感とあんこの風味が楽しめるように原材料を厳選した。デコポン大福は専門店を中心に生果物を使用した大福が人気だったことから展開を決めたという。旬のデコポンを使用し、フルーツ本来の味わいを楽しめるようあんこの甘さは控えめにした。王道和菓子好きやシニア層の購入を見込んでいるという。
そのほか、和洋折衷のスイーツにも挑戦する。「くるみ餅で巻いたもち食感ロール(みたらし)」(397円)は、くるみ餅とみたらしとロールケーキを合体させた商品。もちもちの求肥(ぎゅうひ)生地にくるみを混ぜることでざくざく食感を楽しめるようにした。
また、和菓子以外にも海外の伝統菓子を再現したスイーツも販売する。「バクラバ風くるみパイ」(235円)はナッツを挟んだパイ生地を焼き上げていて、染み出る甘いシロップが特徴のトルコの伝統菓子「バクラヴァ」を再現したものだという。販売は3月28日からを予定している。
ローソンのスイーツはコロナ禍において醸成された、近場でおいしいスイーツを購入したいという需要や外出自粛に伴うストレス発散のツールとして浸透し、売り上げを伸ばしてきた。コロナ禍で安定的な地位を築いたように見えるが、今後、マスク緩和などにより外出機会が増えることで変化する消費行動にどう対応していくか。コンビニスイーツの真価が問われる。
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