「知られざる本社所在地」「手掛けている意外なビジネス」「ロゴマークに込めた真意」「名物社長の経歴」──ビジネスを楽しくする企業トリビアを紹介していく。
新たに国内14店舗の閉店を発表し、注目を集めているセブン&アイホールディングス傘下のイトーヨーカドー。国民的人気アニメ『クレヨンしんちゃん』に登場する架空のスーパー「サトーココノカドー」のモデルになるなど、国内のスーパーでは有数の知名度を誇るブランドだが、そもそも名前の由来は何だろうか。実は干支が関係している。
公式Webサイトの情報によると、吉川敏雄氏が1920年、東京・浅草に洋品店「羊華堂」をオープン。100年続く企業ブランドの始まりとなった。吉川氏は、後のイトーヨーカドー創業者で、セブン&アイホールディングスの伊藤雅俊名誉会長の叔父にあたるという。
当初は「めうがや」という店名だったが、洋品店だったことに加え、吉川氏の干支が羊だったことから羊華堂という名前になったとのことだ。
その後、吉川氏からののれん分けという形で、伊藤名誉会長の兄である伊藤譲氏が40年、浅草に羊華堂を開業。店内に三角形の移動式ウィンドウを設置し、歌手に歌のパフォーマンスをしてもらったところ、客が殺到したという。
終戦後は、東京・北千住のそば屋の店先2坪を借りる形で、羊華堂は46年に再スタートを切った。合資会社羊華堂の設立(48年)を経て、58年に株式会社ヨーカ堂を設立。3年後の61年に、初のチェーン店が誕生し、以来、店舗数を拡大していくことになる。
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