なぜ、弁当の販売が好調なのか。東京ドームの担当者は、例年の巨人戦と比較した上で「巨人戦は食をメインで楽しむ人が多いように感じる。一方でWBCは試合観戦に集中する人が多いように感じている」と説明する。
WBCの観戦者層は巨人戦と同様に、20〜60代までと幅広く、男女比も6対4程度で「大きな変化はない」という。だが、決定的に違うのは試合観戦への姿勢だ。
侍ジャパンは、シーズン中は各球団に散っている有名選手が集まったオールスターチーム。このため、同社担当者は「観戦者は試合前の練習から熱心に見ている。軽食の購入にも行列に並ぶ必要があるため、ボリュームがある弁当を購入し、エネルギー補充と離席回数を抑えているのではないか」と分析。「試合前にもかかわらず、練習が始まるとコンコースから人が消える」と明かした。
WBCは3月21日に開催予定の決勝まで今後も続くが、今大会の東京ドームでの試合開催は16日の日本対イタリアが最後。以降は試合会場が米国に移るため、同社は巨人の監督・選手がプロデュースした弁当の販売など、3月末のプロ野球開幕に向けた準備にシフトする。
同社は「日本の4連勝で東京ドームは大きく盛り上がっており、その熱気に比例してたくさんのお客さまにグルメを楽しんでいただいている。野球人気がより一層高まると思う。新しいファンの方々にもジャイアンツプロデュース弁当やグルメを楽しんでいただけるよう、しっかりと準備をしていきたい」と意気込んだ。
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