「運転しやすい」だけじゃない ミズノが突いた、ドライビングシューズの盲点とは?「サッカースパイク」に着想(1/4 ページ)

» 2023年03月19日 07時00分 公開
[菊地央里子ITmedia]

 ミズノが手掛けるドライビングシューズ「BARECLUTCH(ベアクラッチ)」が人気を集めている。2022年9月20日に発売したところ、発売から半年で、1年間の売り上げ目標の6000足をはるかに上回る好調ぶりだという。

mizuno ミズノが手掛けるドライビングシューズ「BARECLUTCH」(同社提供)

 BARECLUTCHの前身は、21年に同社とマツダがコラボしたドライビングシューズだ。スポーツ用品メーカーのミズノ、自動車メーカーのマツダがそれぞれの技術やノウハウを持ち寄って共同開発した。「どれだけ売れるのか予想できなかったので、クラウドファンディングサービスでの予約販売にしました。価格も約4万円と高価でしたので、正直なところ50足売れたら御の字だなと思っていました」(ミズノ ワークビジネス事業部次長 香山信哉さん)

mizuno 2021年にミズノとマツダが共同開発したドライビングシューズ(同社提供)

 ところが予想を大きく裏切り、用意していた1100足が数日で完売する事態に。急遽追加生産した250足もあっという間に売り切れた。これを受けて、香山さんは一般発売しても売れると確信。よりデザイン性や素材にこだわった次のモデルをミズノ独自で開発し、約2年かけて完成したのがBARECLUTCHだ。

mizuno 約2年かけて完成(同社提供)
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