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子育て層の「家計の使い道」 ”投資”を理想としながら”貯蓄”にまわす理由は?

» 2023年03月21日 10時30分 公開
[ほしのあずさITmedia]

 日本最大規模の金融オンラインスクール「グローバルファイナンシャルスクール」(東京都港区)は、子どもがいる全国20〜40代を対象に家計の使い道に関するアンケート調査を実施した。その結果、投資を理想としながらも現実は貯蓄にまわしている子育て層が、多数いることが分かった。

投資 家計の使い道に関する調査を実施した(画像はイメージ)

 家計の活用方法として、投資か貯蓄のどちらが理想的か尋ねたところ、「投資派」(15.4%)、「やや投資派」(27.9%)が合計43.3%、「貯蓄派」(16.2%)、「やや貯蓄派」(19.1%)が合計35.3%で、「投資派」が10ポイント近く上回った。

投資 家計の活用方法として投資か貯蓄のどちらが理想的か(グローバルファイナンシャルスクール調べ 以下同)

 しかし現実的には「投資が多い」(10.5%)、「やや投資が多い」(21.7%)という意見が合計32.2%に対し、「貯蓄が多い」(25%)、「やや貯蓄が多い」(18.8%)は合計43.8%と、理想と現実が逆転する結果となった。さらに年代別で比較すると、世代が上がるほど「投資」の割合が下がっていることも分かった。

 理想は「投資」、現実は「貯蓄」と回答した人に理由を尋ねたところ、元本割れなどの「リスクが怖い」という声が最も多かった。そのほか「投資の元手となる現金がない」「現金を置いておきたい」という声もあった。

投資 現実的には投資か貯蓄のどちらか

 家計の活用方法で「投資派」を選んだ人に、現在興味のある金融商品について質問したところ、トップは「NISA(つみたて・一般)」(73.9%)だった。次いで「株式投資」(50.2%)、「投資信託」(47%)と続いた。年代別に見ると、20代の8割が「NISA」を選んでおり、新NISA制度の議論も進むなか関心が高まっていることが読み取れる。

投資 投資先として今興味のある金融商品は?

  調査は3月1〜6日にインターネットで実施した。有効回答数は1135人。

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