ビジネスSNS「LinkedIn」を運営する米リンクトインは3月27日、日本法人のトップに田中若菜氏が同日付けで就任すると発表した。直前まで米グーグルの役員を勤めていた田中氏の起用には、日本での法人向けのリスキリング事業などを強化する狙いがある。
田中氏のリンクトイン上のプロフィールによると、米ジョージタウン大を卒業後、1997年7月に米コンサルティング会社アーサー・ディ・リトル(Arthur D. Little)に入社。経営コンサルタントとして勤務した。仏ロレアルや英ユニリーバ、英グラクソ・スミスクライン(GSK)を経て、2014年11月に入社した米グーグルでは、主に企業のデジタル推進支援を手掛けた。21年からは広告営業担当ディレクター(執行役員)として日本企業のDXを推進していたという。
LinkedInは世界で9億人以上のビジネスパーソンが利用する世界最大のビジネス特化型SNS。日本では300万人以上のユーザーがいる。ビジネス上の関係構築に加え、プラットフォーム上で求人広告を出す企業もあることから、転職者が使うサービスというイメージが先行しているが、近年は法人向けのeラーニング事業を強化している。日本でも「リスキリング」(学び直し)に官民が注目する中、同社は11言語で2万以上の学習コース、日本語でも1100以上のコースを提供中。田中氏の起用で、企業向けの採用ソリューションや人材育成ソリューションの導入を推進する。
リンクトインでは、前任者の村上臣氏が22年4月に退任。アジア太平洋地域の責任者が日本代表を兼務する状態が続いていた。
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