結果としてのれんは5051億円、その他の無形固定資産は4173億円です。市況が大きく悪化すれば減損による一時的な大きな損失が出やすい状況になっており今回の大幅減損以外にも大きな業績悪化となる事業が出てくる可能性には注意が必要です。
続いて、23年3月期の第3四半期までの業績を見ていきます。
売上高は前年同期比11.8%増の2兆404億円、営業利益は33.2%減の1163億円、経常利益は39.2%減の1119億円、純利益は53%減の660億円となっており増収ながらも減益となっています。
売上高に関しては、円安の影響があった他、資源高による石油化学製品市況の高騰を受け、大幅増となりました。第3四半期時点では過去最高を更新するほどの好調です。
一方で利益面に関しては、半導体不足の長期化や中国のロックダウン、景気後退による需要減、原燃料高の影響を受けて不調だったとしています。売上面でも利益面でも市場環境の変化の影響を受けていたのです。
先述したように、旭化成は(1)マテリアル事業以外にも(2)住宅(3)ヘルスケアの事業を抱えています。各事業の業績の推移は、
となっており、全事業が増収ながらも減益となってしまっています。各事業についてもう少し詳しく見ていきましょう。
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