390円の中華そば以外に、日高屋がこだわっているものとして「中華そば、餃子、生ビールを頼んでも1000円以下」がある。
3月1日の価格改定後、「キリン一番搾り(中ジョッキ)」は340円、餃子(6個)は270円、中華そばは390円となっている。中華そばと餃子をセットで注文すると10円引きで650円となるので、生ビールを加えると990円だ。青野社長によると、この1000円の壁は昔から意識しているという。
日高屋の利用客は約7割が男性だ。1000円以下にすることで、おこづかいがなかなか増えないビジネスマンに訴求する狙いがある。
また、売り上げに占めるアルコールの割合は15%で、日高屋としては「ちょい飲み」を重要視している。コロナ禍の影響で外で飲酒をする人は大きく減ったが、今後は復活が期待できる。「1000円でほろ酔いになるだけでなく、お腹もいっぱいになる」点は大きな差別化ポイントになる。
青野社長は「インフレが進んでいる一方で、なかなか可処分所得が増えないというお客さまは一定数いらっしゃる。コロナも落ち着いてきたので、そうした方にお店に戻ってきてほしい」と意気込む。
日高屋では「枝豆」(210円)、「メンチカツ」(270円)、「やきとり」(210円)、「おつまみ唐揚げ」(280円)などの低価格なおつまみメニューをそろえている。人流の回復とともに、ちょい飲み需要を喚起できるか。
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