同社は初代モデルから一貫して変わらないデザインも販売好調の一因と見ている。初代エヌボックスは2011年12月に登場。17年9月からはシリーズは「第二世代」に入ったものの、基本デザインは初代から変わっていないという。
「モデルチェンジを繰り返しても、デザインが変わらないことで古臭くならず、高い所有満足度につながっているのではないか。競争が激しく、デザインの変更も多い自動車業界で、ここまでデザインが変わらないのは珍しい」(同社広報)
他にも、軽自動車の特長である、購入後の維持費の安さが購入要因になっているようだ。物価高が続く昨今。軽自動車にとって今の状況は追い風となっている。だが、意外にも燃料費高騰を理由に乗用車から乗り換えるユーザーは「ほとんどいない」(同社広報)とのことだ。
ホンダが初代エヌボックスを発売してから10年余り。販売台数はシリーズ累計で350万台を突破した。軽自動車といえば、スズキやダイハツが強いとの印象を抱きがちだが「年代を問わずNシリーズのユーザーは多い。Nシリーズ自体が非常に競争力があるブランドだと思っている」と同社広報。自社製品のブランド力に胸を張る。
24年春にシリーズのエヌバンをベースにした、軽のバッテリー式EV(BEV)発売を控えるホンダ。6月からヤマト運輸と集配業務での活用を想定し、軽BEVを使った実証実験を開始するなど、シリーズとしての販路の拡大を図っている。欧米を中心に進むEVシフトの時代においても、Nシリーズは軽自動車の主役であり続けられるだろうか。
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