消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。
昨年の同時期と比べて、収入が増えた人はどのくらいいるのだろうか。既婚の男女に聞いたところ「増えた」と答えたのは17.8%で、昨年(14.0%)から3.8ポイント増えていることが、明治安田生命保険(東京都千代田区)の調査で分かった。
昨年同時期と比べて収入が増えたという人に、その理由を尋ねたところ「賃上げなどにより給料が上がったため」(42.3%)がトップ。次いで「昇格したため」(37.6%)、「残業代が増えたため」(18.3%)と続いた。
世帯での貯蓄額を聞いたところ、平均は1478万円で、2年連続で増加した(22年平均1408万円、21年平均1339万円)。貯蓄が増えた要因として、明治安田総合研究所のチーフエコノミスト、小玉祐一氏は「収入が上がる場合と将来の不安が増す場合があるが、今年に関しては、前者の前向きな貯蓄増という性格が強いのではないか」と見ている。
貯蓄目的は「老後のため」(62.8%)と答えた人が最も多く、次いで「いざというときのため」(56.6%)だった。男女とも、50代以上になるとより老後を意識する傾向がうかがえた。
インターネットを使った調査で、20〜79歳の既婚男女1620人が回答した。調査期間は3月22〜28日。
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