グループインタビューは、参加者約20人が自宅でビールを飲みながら話を聞くというカジュアルなスタイルで実施。この中で挙がったのが「話し相手がいなくて寂しい」「自分の話を聞いてほしい」――という声だったという。
「こうした声を受けて、新商品のおつまみを食べてもらいながら、より楽しんでもらえるような空間を作りたいと考えました」(担当者)
こうして構想されたのが「武勇伝聞いてくれる会議」。聞き役のメンバーはいずれも演技経験者で、オーディションを実施した。書類選考や、自身のリアクションを動画に撮って提出してもらい、約50人の応募者から8人を選出した。演技指導も細かな部分までチェックした。
8人のネーミングもユニークだ。「前のめりあさこ」「スーパーリアクション田中」「薩摩のさとこ」「超高速うなずきの横田」――など、8人それぞれが個性的なリアクションを取る。
でも、録画された聞き役に話しかけて満足感は得られるのだろうか。
「実際のオンライン会議でも、相手の表情が見えなかったり、反応がなかったりすることがあると思います。その意味では、このサービスは大きなリアクションをしてくれるので、人と人の触れ合いというところで楽しんでもらえるのかなと思います」(担当者)
確かに生身の人間同士がオンライン会議で話していても、相手の考えや気持ちが読めなかったり、微妙な間ができたりすることはよくある。
「頑張ってきたことを人に聞いてもらいたいというのは、自然な感情。昨今はこうした武勇伝や自慢話が嫌悪感を持たれるようなムードがある中で、このサービスを通じて皆さんにハッピーな気持ちになってもらい、ソーシャルグッドにつながるといいなと思っています」(担当者)
同社は今後、オンラインサービスだけでなく、電話を使った同様のサービスも開発予定だという。
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