日本市場については、昨年比で取扱高が3〜4倍に成長しており、社内では世界で最も伸びているとのこと。社員も1名から16名に拡大しています。
日本の中古スマホ特有の事情にも対応しており、キャリアによるネットワーク利用制限については「○」か「△」であれば販売しており、購入後に使えなくなる「赤ロム」については永久保証を受けられるとのことです。
また、携帯キャリアなどの大幅な値引きにより、新品が安く手に入る機会が多いことも特徴です。この点については「2月には公正取引委員会がスマホの過剰な割引きを問題として取り上げるなど、近いうちに変わっていくのではないか」(山口氏)との期待感を語っています。
今夏には紛失や落下、水濡れなどに対応した追加の保険商品を提供予定。取り扱う製品カテゴリをゲーム機などに拡大し、2024年には「下取り」も始める計画としています。
すでに日本では中古のスマホを取り扱う店舗が全国の各都市に展開しています。中古なら、実物を手に取って状態を確認したい人も多いでしょう。
一方、Back Marketはオンラインに特化しているものの、Webサイトには実物の写真がなく、届いてみるまでどんな状態なのか分かりません。これはかなり難しい挑戦をしているようにも感じます。
日本でBack Marketについて検索すると、「怪しい」とか「ブラックマーケットか?」といった投稿がヒットするのが現状です。こうした状況は運営会社も把握しており、今後の認知度向上を課題として挙げています。
日本においても、少しでも安くiPhoneを買いたいという需要は非常に大きいと思われるだけに、スマホを買うとき「リファービッシュ」を意識する人がどれくらい増えるか、注目といえるでしょう。
1979年生まれ。10年間のプログラマー経験を経て、フリーランスのITジャーナリストとして2012年に独立。主な執筆媒体は日経クロステック(xTECH)、ASCII.jpなど。取材を兼ねて欧州方面によく出かけます。
ヤフーニュース個人:「ITジャーナリスト2.0 山口健太」
Twitter:@yamaguc_k
公式Webサイト:山口健太
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