事業をスタートしたものの、いきなりピンチに陥る。なんとかそれを乗り越えたものの、新たな課題が2つ浮かんできた。1つめは、お客からの注文を受けて、コストコに足を運んだものの、その商品が売り切れていたのだ。2つめは、注文を受けてその商品を買ったつもりでいたが、パッケージが似ているので、違うモノを手にしていたのだ。
この課題に対して、どのような手を打ったのか。結論から先に言うと、まだ100%解決にはいたっていない。コストコ側に「パンと牛乳を買うので、よろしく」と伝えて、事前に商品を確保してもらう仕組みもある。ただ、現時点でそれはできていない。取引を始めたばかりであったり、注文数が少なかったり。こうした問題をクリアーすれば、店に足を運んで「商品がない!」といった事態も避けられそうである。
2つめの課題は、バーコードなどを使えば解決できそうだが、こちらは準備不足という側面が強い。システムを構築できれば「あちゃー、また間違ったよ」といった事態は避けられそうである。
それにしても、なぜ想定以上の注文が入ったのか。繰り返しになるが、SocTocの特徴は「年会費が0円である」「商品を家まで運んでくれる」「小分けにしてくれる」ことが挙げられる。このサービスを使っている客は、どのような人たちなのか。コストコのことをそこそこ好きなライト層である。
大のファンであれば年会費は気にならない。てか、たくさんの商品を購入するので損得勘定を考えれば、年会費を支払うほうがトクである。またネットで注文するのではなく、できれば店でたくさんの商品を見たいはずだ。
あと、営業エリアも見逃せないポイントである。2月末には都内の杉並区、練馬区、中野区(一部地域のみ)でスタートしたが、現在は新宿区、渋谷区、世田谷区(一部地域のみ)でも始めた。ご存じのとおり、いずれのエリアもコストコから離れている。「ちょっと買いたいなあ」と思っても、近隣の店に行くには1時間ほどかかるので、ネットでポチっと注文する人が増えているようだ。
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