セキュリティソフトメーカーのマカフィーは、AIを悪用したオンライン音声詐欺の現状に関するリポート「The Artificial Imposter」を発表した。日本を含む世界7カ国の18歳以上の成人を対象に聞いたところ、10%が自身がAI音声詐欺に遭遇、15%が知人が遭遇したと回答。被害者の77%が実際に金銭被害にあっていたことが分かった。
日本のオンライン音声詐欺の遭遇率は世界7カ国で最も低く、自身が遭遇は3%、知人が遭遇は5%で、世界平均の約3分の1だった。
同社によると、人の声(声紋)は生体認証として個人を特定できるユニークさを有し、声を通じて信頼関係が確立されていることも多い。しかし、調査では対象者の過半数がSNSやボイスメモを通じて週に1回以上、全体の10%は週に5回以上、自身の音声データをオンラインで共有しており、この声がコピー、悪用され、サイバー犯罪者の格好の材料になっていると指摘している。
日本については、音声データのオンライン共有は世界7カ国で最も低く、週1回以上の共有が28%、週に5回以上は5%で、世界平均の半分ほどだった。
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