タイミーが新橋に居酒屋をオープン 「スポットワーカー」の活用で飲食業界の人手不足を解消

[ITmedia]

　スキマ時間を活用したアルバイト求人プラットフォーム「タイミー」を展開するタイミー（東京都港区）は、飲食店を展開するミナデイン（同）と共同で、アルバイトスタッフ全員がスポットワーカーの居酒屋「新橋銀座口ガード下 THE 赤提灯」をオープンした。飲食業界の人手不足を背景に、同業界における新たな人材採用や育成のモデルケースとなることを目指す。

タイミーがミナデインと共同で、アルバイト全員がスポットワーカーの居酒屋をオープン（出所：プレスリリース、以下同）

　同店舗は、アルバイトスタッフ全員が「タイミー」を利用しているスポットワーカー。タイミーがこれまで事業を展開する中で蓄積してきた「スキマバイト」人材の育成や活用に関するノウハウと、ミナデインが持つ飲食業界の人材に関する知見を融合して「はじめての人が働きやすいこと」を追求し、独自のカリキュラムを設計している。

カリキュラムのイメージ

　スポットワーカーが初勤務する際にはマニュアルおよび動画でオンボーディングを行い、料理を提供する際に顧客とコミュニケーションできるよう、定番メニューの試食もするという。また、1日の勤務終了時には、その日に習得したスキルをチェックし、飲食業における必要なスキルを基礎から上級まで段階的に習得できるようにした。

店内の様子や看板メニュー

　帝国データバンクが発表した「人手不足に対する企業の動向調査（2023年4月）」によると、非正社員の人手不足が最も深刻だったのが「飲食店」で、全体平均が30.7％に対して85.2％が回答した。また、タイミーによると、飲食店のサービスニーズが高まっており、23年4月の募集人数が最繁忙期とされる年末時期を上回ったという。THE 赤提灯は飲食業界の未経験に対してスキル獲得の場となる、また経験者にとってスキルアップとなるような場所を目指し、飲食業界の人材活用や育成のモデルケースを構築していく狙いだ。