ミンティアのことを調べていくうちに、気になったことがもう一つ浮かんできた。それはフレーバーの数が多いこと。「ちゅうちゅうたこかいな」と数えても大変なので、広報の担当者に尋ねたところ「これまで330SKU以上発売した」とのこと。
たくさんある中で、ブランドの顔として君臨しているのが「ワイルド&クール」と「コールドスマッシュ」である。どちらもよく売れているそうだが、これだけたくさんのフレーバーを出していると、中には苦戦したモノもあるはず。毎年、新たに10SKUほど投入しているものの、現在のラインアップは30SKUほどである(5月現在は28SKU)。
ということは、去っていったフレーバーがたくさんある、という計算になる。直近でいえば、昨年ミント系のフレーバーとして「エアーグリーン」を発売したものの、ファンがなかなか増えず、今春に終売。ミント系はすでに3種類(リフレッシュブルー、シャイニーピンク、クリスタルシルバー)あるので、担当者は「次のヒット商品として期待していましたが、残念ながら……」と寂しい表情を浮かべていた。
このような話を聞くと、素人の筆者は「同じようなフレーバーがあれば、埋もれてしまっても仕方がないよね」などと考えてしまう。ところが、今年の4月に同じくミント系で「ウルトラブラック」という商品を発売したところ、いい感じで売れているそうだ。同じフレーバーでエアーグリーンとウルトラブラックを発売したのに、なぜ大きな「差」が生まれたのだろうか。
エアーグリーンのウリは「フレッシュでやさしい清涼感が楽しめる」「グリーンミントのおいしさと心地よい清涼感が両立」といった文言が並んでいるのに対し、ウルトラブラックはどうか。「最強ミントの清涼感×持続感で、強烈リフレッシュ!」「比肩にならぬパワーで、ミントの刺激を体感させる」などと、チカラ強さを感じられる言葉が躍っている。より刺激を求める人にササったようで、「定番商品の仲間入りが見えてきました」(担当者)という。
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