コロナ禍では飲食チェーンが業績悪化に苦しむなか、かつやは成長スピードを落とすことなく、むしろ店舗数・売上高を伸ばした。決算資料によると19年12月期〜22年12月期までの業績は次の通りである。
売上高(国内かつや事業):233億円→241億円→252億円→280億円
かつや店舗数(国内):406→420→435→450
かつやがコロナ禍でも成長できた理由は、高いテークアウト比率にある。同社はテークアウト専用メニューの開発やデリバリー対応を進め、TVCMで集客を図った。これによりもともと30%だった比率はコロナ禍で50%まで拡大し、外出自粛による来客数の減少分を補うに至った。現に20〜22年度において、既存店の売上高は横ばいもしくは増収を記録しており、店舗数増加に伴ってFCのロイヤリティー及び事業売上高が伸びた形だ。
巣ごもりで内食・中食志向が定着した一方、家で揚げ物をつくる習慣は減少している。揚げ物のテークアウト先としてかつやが選ばれたようだ。店舗の9割がロードサイド店という特徴も好調の一因だろう。
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