マーケティング&イノベーション専門メディア「日経クロストレンド」を運営する日経BPは、「トレンドマップ 2023上半期」を発表した。これから伸びるビジネスとして、「音声SNS」「VUI」「越境EC」などがあがった。
将来性スコアが伸びたトップ3は、マーケティング分野では「音声SNS」「チャットbot(対話型AI含む)」「ジオターゲティング(位置情報・人流マーケティング)」だった。トップの「音声SNS」(3.24、前回比0.46ポイント増)について、同社は「若年層を中心に音声メディアが復権の兆しを見せていることが、将来スコアの上昇という形で表れた」とコメントした。
テクノロジー分野では「VUI(音声ユーザーインターフェース)」「人間拡張」「スマートフォン」、消費トレンド分野では「越境EC」「インスタ映え」「ナイトタイムエコノミー」などが注目を集めた。
経済インパクトでは、消費トレンド分野が「Z世代」、マーケティング分野は「クッキー代替技術」、テクノロジー分野は「バーチャル・ヒューマン・エージェント(VHA)」がそれぞれ高い伸びを示した。
経済インパクトで見ると、テクノロジー分野では「空飛ぶクルマ」(1.88、同0.37ポイント増)が、伸び率で2位にランクインした。25年の国際博覧会(大阪・関西万博)では空飛ぶクルマの商用運航が予定され、23年2月に運航事業者5社が内定。そのうちの1社であるスカイドライブ(愛知県豊田市)が約150万ドル(約2億円)で個人向けの販売をスタートさせたことも話題になった。
今回、新たに追加したキーワードの将来性スコアでは、テクノロジー分野の「生成AI(ChatGPTなど)」、マーケティング分野の「CX(顧客体験)」がそれぞれジャンル別スコアランキングで2位にランクイン。高い成長性と今後の活用への期待がうかがえる結果となった。
調査は23年4月に実施。日経クロストレンド編集部がマーケティング分野の29キーワード、テクノロジー分野の28キーワード、消費トレンド分野の31キーワード、計88キーワードを選定。それぞれを認知する人に、そのキーワードの現時点での「経済インパクト」と「将来性」を5段階で尋ねてスコアリングした。
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