このところ、自動車業界では大きなニュースが次々と届いている。ほんの少し前まで、電気自動車だけが唯一絶対のソリューションであり、「世界はEV化に舵(かじ)を切った」という言葉が合言葉のように言われていたのだが、見る見るうちに様子が変わっている。
4つのニュースを時系列に並べてみよう。
最初は、日本自動車工業会が4月4日に発表したリリースだ。リリースを抜粋する。
世界中の自動車メーカーにとって、道路交通の脱炭素化は共通の目標であり、その実現に向けた取り組みが行われています。しかしながら、OICA(国際自動車工業連合会)のフレームワークが強調するように、すべての国にとって2050年までのカーボンニュートラルに向けた実用的で持続可能な道筋を提供するためには、多様、かつ技術にとらわれないアプローチによる柔軟性が必要です
一読すれば瞭然だが、要するに言っていることは「BEV一本槍は無理なので、マルチパスウェイでやりましょう」という話。ちなみに、この発表に名前を連ねている自動車工業会は以下の通り。
つまりこの声明は、自動車生産国の主要どころの総意ということになる。
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