日本で存在感を増しているカー用品としてアジアンタイヤがある。これは日本以外のアジア圏内にあるタイヤメーカーの製品の総称のようなものだ。
世界のタイヤ販売量では、ミシュランやブリヂストンなど先進国のタイヤメーカーが大部分を占め、クムホやハンコックといった韓国では老舗のタイヤメーカーが上位10社に食い込む程度だ。だが、カー用品店の店頭ではアジアンタイヤが前面に置かれ、いかにも客寄せの人気商品というポジションになりつつある。
アジアンタイヤの特徴を端的に言い表すのであれば、「安い」ということだ。日本や欧米先進国のタイヤメーカーの製品と比べ、同じタイヤサイズであれば驚くほど安い。タイヤサイズによって変わるが、概ね4分の1から半額といったところだ。
それにしても、なぜこんなに安いのか。その理由を深く考える人はそれほど多くないのかもしれない。というのも、考えれば不安で購入を躊躇(ちゅうちょ)してしまうユーザーは増えるかもしれないが、現実には激安タイヤは売れ続けているのだから。
「これまでのタイヤで問題ないのだから大丈夫だろう」という根拠の薄い考えで判断しているのであれば、それはかなり危険なことである。そこで、今回はタイヤについて少々語らせていただきたい。
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