プレミアムスポーツタイヤは、ドライでのグリップ性能やコントロール性だけでなく、静粛性も大きく高められている。首都高速の内環状線を法定速度で巡行した結果、平均騒音は音圧で72デシベルから70デシベルへと大幅に低減した。これは音量では3割以上下がったことになる。実際の印象でも格段に静かになった。
いくら従来タイヤが4年経過したアジアンタイヤとはいえ、残り溝は十分にある。試しにアジアンタイヤで空気圧を2割下げて走行してみたところ、グンと静かになったが、乗り心地は頼りないものとなった。
ピーク値で見てもADVAN Sportでは80デシベルから79デシベルへと低下しているが、これはタイヤ以外の騒音も大きく影響している。軽量化を図るため、吸音材の使用は最低限に抑えられており、ウインドウガラスの材質や厚さなども高級車ほど静粛性を高めるために考慮されていないためだろう。
そしてウエット性能の高さは比べるまでもなし。むしろ公道での走行ではドライグリップよりもウエットグリップのほうが重要だ。ウエットでも路面をつかんでいる感触を伝えてくれることは、安心感を与え、ストレスの少ない走りを実現してくれた。
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