地域性もあるが、全国どこでも都市部で見かけるクルマは軽自動車(といってもいろいろあるが)とRV(レクリエーショナル-ビークル=レジャーに使う多目的車)、プリウスなどのハイブリッド車が大半を占めている。
ミニバンを必要とするのは子どもが小さいファミリー層と、大きなクルマを好む層だ。少子高齢化も影響しているのだろうが、RVではミニバンよりも最近はSUVを見かけることが多くなってきた。
販売台数を車種別で見ると、トヨタのヤリス、カローラ、ルーミーがほぼ上位3位を独占状態で、それを日産ノートが追う展開であり、SUVの人気はそれほどでもないように見える。
ランキングではトヨタ・ライズが6位前後、ホンダ・ヴェゼル、トヨタ・ハリアーやランドクルーザー、RAV4、マツダCX-5といったSUV勢が10位以降20位程度までにランクインしている程度だ。しかし単一のボディでそう安くもないクルマばかりがこれだけ売れているのは、かなりの人気であることを証明していると言っていい。
ヤリスは車両価格の手ごろさと好燃費により、日常の足として最適な1台であることは間違いない。法人の営業車やレンタカーとしての需要も少なくないから、コンスタントに登録台数を稼げるという事情もあるが、ヤリスクロスというSUVが含まれていることも忘れてはいけない。
同じくカローラが売れているといっても、見かけるのはツーリングとカローラクロスが大半であり、セダンやカローラスポーツはかなり少ない印象だ。カローラの販売台数はカローラと名が付くクルマすべて引っくるめてのものであり、ボディ形状がまるで異なるカローラクロスをカローラに含めているから、ボリュームがあるのだ。
こうしてカローラのブランドイメージを維持して、いかなる時代も不変の人気を印象付けることは、長い目で見て特に日本のユーザー層に対しては非常に効果があると思う。
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